SSG MG3633A
ANRITSU シンセサイズド信号発生器 MG3633A
以下は過去(2006年11月ころ)のMG3633Aの修理について資料と記憶で書いています。(2008年10月現在)
・ヤフオクで信号発生器を落札した。これで信号発生器は5台目である。(なんだかな〜)
出力が出ないとのことで格安であった。出力が出ないといってもまったく出ないわけでなく、低い周波数の出が悪く(レベル
が低い)高い周波数になるにしたがってレベルが上がる。と言っても正常なレベルには達しない。
・現物が届いたので早速ばらしてみた。
下の写真は出力保護回路である。これの入力側、つまりアンプの出力でレベルを図るとまったく正常である。
アンプの破損ではなく一安心。
この写真では、下側がアンプで上から出た信号はセミリジッドケーブルで出力コネクタへ行っている。この間が不良である
ことは間違い無い。
・下側の箱の回路は信号レベル検出器である。目視でチェックしたが問題なさそうである。
上の赤い線がつながった箱は何かな。とりあえずはずしてばらして見た。
信号をカットするためのリレーであった。
・なんと、リレーの中の可動接点(接片)がはずれている。可動接片を支えている中央の回転軸のプラスチックが破損して
接片が動かない。これでは信号が伝わらない。きっとキャパシタンス成分で信号が漏れていたのだろう。それで高い周波数
のレベルが上がる現象となったと推測した。
・プラスチックと接片を接着剤で固定して修理完了となった。
今回の修理は機械的な修理だったので半田鏝の出番はありませんでした。
・修理が完了したので、R3361Cでレベルを観測してみた。MAXホールドでMG3633Aの出力をスイープすると以下のような
波形となった。
うーん、1300MHzくらいからレベルが下がるなあ〜。
もしかすると接続ケーブルのせい?
気を取り直してケーブルを交換して測定すると下のようになった。
・やっぱりケーブルのせいか。ケーブルの特性を図っているようなものだ。
さらにケーブルを変えるとこのような波形となった。うーん、まずまずかな。
・レベルを拡大してみよう。
・1dB/スケールなので2dBの変動に収まっている。ケーブルを含めてMG3633Aのカタログスペックに入っているので
ぜんぜん問題無いと言えるであろう。
・かんじんの本体の写真がないのでアップしました。
(過去の資料などで思い出しながら作成しています。更新が遅いですが、悪しからず)2009.11.03