NETWORK ANALYZER R3767A(40MHz〜8GHz)


2012年12月某日

ネットワークアナライザをまたもやオクでポチッとやってしまった。(ヤレヤレ)

早速届いたのを調べると・・・・。


・・・がっ、画面が出ない!
後ろのビデオ出力は出ている・・・・。外部モニタを使えば使える・・・・(では困る)。
電源入り切りしていたら直ってしまった。(実はこの後再発する)



画面はでたが、フィルタの特性を測ろうとすると・・・、全く計れない(悔しさ半分、嬉しさ半分。冬休みの宿題だ!。トランスバータはどうした!−>自分)

早速分解する。
これは上面


これは下面


PLLボード

サンプラー用DDS

早速各部を調べる。YIGからの信号は・・・、出ている(スペアナで確認)。(実はこれが間違いの元)

このためあっちこっちをしらべるはめに。
せっかくだから写真を載せておこう。

YIGの信号を40MHz〜3.7GHzへ変換する部分(ミキサ)とそのまますどうしにする部分の切り替えを含めた回路。
もともと40MHz〜3.7GHzのネットアナをすどうし回路で8GHzまで拡張したようだ。


これはサンプラーである。40MHz代の高調波(コムジェネ)とミキシング(正確にはサンプリング)して800KHz代へ変換(?)する。


これは上面にある、800KHz代を20KHz代に変換してサンプリング(解析)する部分である。


ここまで調べてYIGの電源電圧が12Vのところに1V位しか掛かっていないことに気づいた。信号が出てくるので最初は気づかなかった。
やけにレベルが低いとは思ったが。
さらにミキサの5Vも掛かっていないことに気づいた。
どうやら電源回路が壊れている?

PLLボードの電源生成回路が動作していない。
レギュレータは3端子だが外部に電圧設定抵抗と電流ブーストトランジスタを付けるタイプであった。同じものをたまたま手持ちしていたので取り替えたが・・・直らない。
なにげに出力にコンデンサを追加すると電圧が出てきた。出力のコンデンサの容量不足?
取り替えたものを元にもどして、全ての電源回路の出力にコンデンサを追加した。
もともと付いている33μFのコンデンサに100μFのコンデンサ(黒いやつ)をパラに接続した(交換しても良かったが液漏れしているわけでは無いのでパラにした)。

2013年1月某日
年が明けてしまった。
さて、R3767Aだがフィルタの測定ができるようになった・・・が、何か変・・・?


どうやら時々PLLがアンロックするようだ。アンロックすると波形が乱れる。

電源が壊れているのに気づくまえにPLLの調整トリマ(抵抗)をいじったのが悪かったようだ。

と、言うことでトリマを調整する。SYSTEMメニューにPLLを停止するファンクションキーがあるので、PLL動作を止める。これで2個のトリマを調整する。
ゲインとオフセットがるので、PLLなしで周波数が設定どおりになるようにした。このままPLLをオンするとロックしているが、周波数を変更するとロックがはずれる。
はずれると言っても、MS710のようにDDSの高調波でロックさせるのでDDSの基本波分上でロックする。どうやら常に上へロックするので、PLLを止めた状態で設定周波数の少し下へ約1MHzほどずれたところへYIGの発信周波数がくるように低い周波数40MHzでオフセット高い周波数8GHzでゲインを交互に合わせ込んだ、真ん中4GHzでも約1MHz下であることも確認した。
これで周波数のロックはずれは無くなった。

と、思っていたが、翌日電源を入れて確認したらロックがはずれた。(--;)
再度調整!。こんどは約2MHz下へ調整した。
さらに翌日確認したが大丈夫であった。(4月現在まで大丈夫である)。


2月某日

ネットアナはスペアナになるのか?
SSGの信号を測定してみると・・・・










ディジタルフィルタの形が見えてしまう・・・・。スペアナでもフィルタの形を見ているのだから同じではあるが・・・。

しかし、決定的に違うのは、IFが低いのでイメージが見えてしまう。ネットアナは自分の信号を自分でみるのだからイメージ除去は不要な訳だ。


と、言うことでネットアナはスペアナにはならない!!(当たり前!?)



5GHzのLNAの入力特性を測ってみた。SMITHチャートを描くとこんな感じ。LやCの過不足がすぐに判る。闇雲にスタブを付けるよりは調整が速く出来る。


3月某日
例の画面が真っ白で何も表示されない現象が再発した。電源入り切りでは回復しない。
後ろのビデオ出力では表示されるので、パネルの液晶の不良らしい。
と、言うことで分解した。
両側のパネルを保持している金具を外して全面に引き抜く。その前にパネルへいっている配線のコアを取り外してコネクタを抜いておく。フロッピー用のフラットケーブルも抜いておく。
パネルをとりはずしてサイドの金具を取り外し、裏蓋をはずす。と言っても裏蓋ははめ込んである、隙間から小さなマイナスドライバで少しづつこじて外す。メンテナンスは考えてなさそう。
裏蓋をはずしたところ。



バックライトの高圧発生器。この下に液晶がある。



液晶パネル部を分解する。この画面の左下部分のコンデンサが液漏れしているのを発見。一つ取り外している。



3つのコンデンサを外し、基板をアルコールで清掃する。ここに付いている別基板はDC−DCコンバータだが液が染みて動作不良になっていた。DC−DCも外して洗浄する。




元通り組み立てて回復した。(メデタシメデタシ)



戻る