NFメータ
ELENA ENF−2005
10月某日
NFメータがオクに出品されていた。故障しているとのことだったが修理するつもりで入札したら落札できた。他にだれも入札しなかったので。
これがENF−2005だ。
ちょっとでかい??
早速開腹して調べた。出品者によるとオペアンプらしき物を短絡させてAGC回路が壊れたとある。基板を取り出してみた。
回路を起こして、装着して電圧関係を調べたが問題無い。壊れてはいないようだ。
他の基板も壊れていないようである。
しかし、ノイズソース用の28Vが変である。電源投入直後に数回しかON/OFFしない。
数回ON/OFFした後、ONのままの時とOFFのままの時がある。回路を追いかけると、CMOSロジックの14001で信号を作っている。
14001が壊れているのかと思ったが、電源投入時に数回動作するので、壊れている訳ではなさそうである。よくよく回路を調べるとこれは
レベル変換につかっており、入力にスレシホールド調整ボリュームがある。ここが経年変化で調整がずれているようだ。ボリュームを調整
すると、きれいに波形がでるようになった。試しにSSGから信号を入れてみるとAGCも動作して問題無いようだ。
このNFメータは周波数が4バンドになっている。36.15MHz、43.5MHz、45.75MHz、56.5MHzだ。いったい何に使うのだろう。
この中の36.15MHzを改造して21.4MHzにしようと考えている。早速、周波数コンバータらしき物を取り外して開けてみた。
周波数コンバータだと思っていたが違っていた。単なるLCフィルタであった。水晶を発注しなければ・・・などと考えていたがラッキーである。
早速36.15MHzのところを21.4MHzに調整した。
これが36.15MHzの特性だ。
これが調整した21.4MHzの特性である。ちょこっとコンデンサ追加したが。±2MHzの帯域である。まあこんなもんでしょう。
え!。何で21.4MHzかって?それは・・・乞うご期待・・・。
21.4MHzに改造した訳は・・・・。HP8569Bを持っているからである(鋭い方は判った・・・・かな?)。
HP8569Bは背面から21.4MHzのIFが出ているのである。
つまり、HP8569Bを周波数コンバータ代わりに使おうと言う魂胆だ。
早速、ツェナーダイオードで簡易的にノイズソースを作って1200MHzのプリアンプをつないでみた。
NF=3dBになった。ENRが判らないので指示はあてにならないがそれなりに動作している。
当然HP8569BはZEROスパンで周波数が動かないようにしている。ZEROスパンなのでノイズソースのON/OFF波形が見えている。
しめしめ、これで理屈の上では22HGzまでNFを計れることになる。
とは行ってもスペアナのNFがすこぶる悪いのでプリアンプが必要だが。
おっと、その前にノイズソースが必要である。